斎藤剛史の教育ニュース観察日記

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zoom RSS 教員公募制のメリット?

<<   作成日時 : 2005/09/15 20:55   >>

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 自由業の私は、日常的に妻のパシリになっています。今日も下の子どもをつれてスーパーに買い物。レジの(元)お姉さんが子どもに「じいちゃんと一緒でいいわね」と声をかけていました。ここで、子どもがお父さんと言ったらお互いに気まずいですが、大丈夫です。外では「ジージー」と呼ぶようにしつけてあります。「年とったお父さんよりも若いお祖父さんと思われたい」、、、、複雑な年頃です。そして、教員人事もじつは複雑です。
公立高校教員公募制を導入(長野)
「県教委は、2006年度から公立高校の教員人事に公募制を取り入れる方針を決めた。全国では群馬県や埼玉県など計18の自治体で既に導入されているが、長野県では初めて」(読売新聞9月15日)

 教員の公募制といっても、一般から募集するわけではありません。公立高校の例では、うちはこんな学校づくりをしているのでこういう教員がほしいと各高校が条件を示し、それに教員が応募するというもので、いわば公募制人事異動と言った方が正確でしょう。東京都が2002年度人事異動から一部の都立高校に導入したのが最初ですが、これが全国的に広がっています。また、逆に私はこんな分野が得意でこんな学校に異動したいという宣言を教員がして、それに応じてきた校長と交渉して異動先の学校を決めるというFA制度という人事方式もあります。こちらは2004年度人事から京都市が始めたのが最初で、現在は横浜市なども導入しています。

 これらの人事方式が広がっているのは、現在の教育改革が特色ある学校づくりを柱にしていることが理由です。特色ある学校をつくろうと思っても、それに対応した教員がいなければ効果があがらないからです。さらに、教員や校長にとってもお互いに納得して、やりたいことが共通しているわけですから、教員のモチベーションも向上します。普通の学校によく見られる校長など管理職と教員の対立というのもなくなるわけです。

 まさによいことずくめのようですが、校長にとっては特色を打ち出して学校をよくすること以上にもう一つの利点があるのです。公募制人事を実施している高校のある校長は、「学校の教員定数は決まっている。公募制で新しい教員がくるということは、別な教員が、、、、」と解説してくれました。そうです。公募制で校長の方針を支持する教員がくるということは、校長と対立している、あるいは校長と馬が合わない教員が外にはじき出されるということなんです。これが校長にとって公募制やFA制の最大のメリットなのだとその校長は話してくれました。

 特色ある学校をつくり、子どもや保護者の選ばれるために、それに合った教員を集めるという公募制人事やFA制人事はこれからも広がることは確実です。一般のマスコミも好意的に報道していますし、私もよいことだと思います。しかし、間違えると学校という組織を校長の気に入った教員同士の仲良しクラブにしてしまう可能性もあるのです。健全な組織には、批判者も必要です。新しい人事方式では、校長などの管理職の資質や能力がより問われなければなりません。

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コメント(3件)

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初めまして。高校教員をしています、卯月と申します。

>教員や校長にとってもお互いに納得して、やりたいことが共通しているわけですから、教員のモチベーションも向上します。普通の学校によく見られる校長など管理職と教員の対立というのもなくなるわけです。

対立することがいいとは誰も思いません。確かに、やりたいことが共有できる集団であれば、対立はなくなるかも知れませんね。でもそこに「生徒の姿」がちゃんと思い描かれるのでしょうか。
>公募制で校長の方針を支持する教員がくるということは、校長と対立している、あるいは校長と馬が合わない教員が外にはじき出されるということなんです。これが校長にとって公募制やFA制の最大のメリットなのだとその校長は話してくれました。
管理職にとって、これが最大のメリットなのでしょう。生徒にとってよりよいものを作ろうという発想の欠片も感じられません。

わたしは「はじきだされる教員」の筆頭だと自己認識しますが、それでいいです。アホな管理職に認められたくて、媚びへつらうのはごめんですから。




卯月
2005/09/19 20:54
卯月さん、コメントありがとうございます。そちらのブログも拝見させていただきました。
高校は組織が大きいから、小・中に比べると人間関係は楽だろうと思っていましたが、そうでもないみたいですね。でも、いろいろな教員がいるということは、間違いなく子供のためにはよいことだと思います。卯月さんは、しらずしらずのうちに組織の健全化に役立っているのかもしれませんよ。
カラ
2005/09/19 22:42
おはようございます。
わたしのブログを読んでくださったとのこと、ありがとうございました。
わたしの勤務校は大規模校なので、教員数も多く教員どうしの関係は希薄です。関わりたくなければ関わらずに済むので、楽と言えば楽ですね。互いに干渉しあわない、ある意味で大人の関係でいられますから。でも、時々、イヤな部分を突きつけられたりすることがあります。それもお互い様なんですけどね。

わたしが組織の健全化に役立っているとは全く思いませんが、まあ、こんな教員が一人くらいいてもいいんじゃない?と思っています。
卯月
2005/09/20 06:37

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