斎藤剛史の教育ニュース観察日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 高校に教員養成学科を設置

<<   作成日時 : 2005/10/07 22:55   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

第二次ベビーブーム世代が入学してきたときに大量採用された教員層が一斉退職すると、より質の高い教員志望者を集めることが難しくなってきます。教員採用試験は難しいものという認識がまだ一般にはありますが、現在でもどんどん教員採用試験の倍率は低下しており、各都道府県教委は志願者の確保に苦労し始めているのです。その一例がこのニュースです。
高校に教員養成学科 「質と数を確保」京都市教委 
「京都市教委は5日、市立塔南高校(同市南区)に07年度から教員養成の専門学科を新設することを明らかにした。「団塊の世代」の教員が07年以降に大量退職する時期を迎えることから、自前で「数と質」の確保を目指す。奈良県立高校2校の普通科に来春から「教員養成コース」が新設されるが、京都市教委は「教員養成の専門学科は全国初」としている」(朝日新聞10月6日)

 この記事にもあるように高校生のうちから教員養成を始めようというのは、奈良県が構想したのが最初です。2006年度から奈良県立の高田高校と平城高校(いずれも普通科)に教員養成コース(定員40人)が1クラスずつ設置されます。京都市は初の学科ということですが、定員はいずれも40人ですから規模は同じです。奈良県も京都市は面接や作文などを重視する推薦入学で入試を行い、小学校などで実習すること、地元の国立教員養成大学と連携した授業を行うなど内容もほぼ同じようです。

 ところで、高校で教員養成のコースや学科を卒業しても特別な資格は取れません。では、どんなメリットがあるのでしょうか。奈良県教委に取材したときに聞いた話によると、奈良教育大学への推薦入学枠を協議中ということでした。たぶん実現するでしょう。なぜなら大学にとってもメリットがあるからです。それは、、、、あくまで推測で奈良県教委も明言しませんでしたが、高校の教員養成コースから国立教員養成代大学に入った人間は、ほぼ奈良県での教員採用が内定しているのです。つまり、大学も教員採用試験合格者を大学入学の段階から確保できるのです。

 なぜ、奈良県や京都市はこんなことを打ち出したのでしょうか。それは、大阪や京都府、兵庫などの近郊他府県に教員志願者が流失しているからです。特に大阪府は、他県の教員志願者も横取りしていると言われ、かなり前から採用担当者の間で評判がよくありません。ならば高校のうちから「青田買い」して、独自に教員を育てておこうていうのが教員養成コースの目的です。これほど、質の高い教員志願者の確保は、都道府県教委などの間で問題になっているのです。

 ですが、、、、、高校生の段階から採用試験合格が実質保証(教委は絶対にそんな発言はしませんが)されているのは、試験の公平性に反するのでは。さらに、高校のうちから教員になるための勉強一筋で、本当にそれでよい教員になれるのか。いや、たぶんなれるんでしょう。でもねぇ、、、、高校入試の段階から教員になることを決めて、そのままずっと専門の勉強してきましたという教員に、私は自分の子供はまかせたくないなぁ。どうなんでしょうねぇ。


よろしければ、クリックしてください。ブログ順位が上がると励みになります。
       ↓ ↓
にほんブログ村 教育ブログ
人気blogランキングへ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
高校に教員養成学科を設置 斎藤剛史の教育ニュース観察日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる