斎藤剛史の教育ニュース観察日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 視察・接待旅行は駄目ですか?

<<   作成日時 : 2007/01/17 18:11   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 4

 世の中には、やってはいけないことがあります。しかし、いいのか悪いのか迷う問題もあるわけです。

○校長ら60人「役得」台湾旅行 修学旅行誘致へ当局招待(朝日新聞1月15日)
○中国へも校長ら100人「役得」旅行 修学旅行誘致(朝日新聞1月16日)

 二日続けての朝日新聞の記事。内容は、台湾や中国が修学旅行誘致のために校長や教員を安い金で視察旅行に招待する「役得旅行」を批判するもの。普通なら泊まれない高級ホテルに安い宿泊費で泊まり、修学旅行とは関係ないようなところを見物して遊んでいるのはけしからんという話ですね。


○これは明らかに教員バッシングでしょう。
 本当に教員という聖職にありながら、こんなことをするのはけしからん、、、、と思う人は多いでしょう。しかし、、、、、これが文科相が「調査する」と記者会見で述べるほどの問題なのでしょうか。配偶者や実子を同伴した校長もいたということで、これは明らかな公私混同でしょうが、冷静に考えれば修学旅行誘致のための接待旅行でしょう。それも一民間企業ではなく、中国や台湾の政府系機関がやったこと。

 経費を公費で支出していたり、公務扱いで出張していたりというのでなければ、果たしてどこに問題があるのでしょうか。

 そもそも税金は接待交際費という区分があり、企業や個人が仕事の契約を獲得、あるいは維持することを期待して相手を接待することを経費として認めています。


 このような「役得旅行」が民間人対象だったら、なんらニュースになるはずはありません。というより、批判さえ起きないでしょう。公務員、教員だからこそ新聞ネタになるのです。

 仮に接待旅行の結果、中国に修学旅行先を決定するとします。しかし、企業などと違いその修学旅行の費用は、実施主体である学校が出しているわけではありません。経費を出しているのは保護者、そして教育委員会です。その教育委員会のお金にしても元は税金です。

中国や台湾の金で校長が「役得旅行」するというのは、必ずしも悪いことではない。しかし、その結果、校長が恣意的に修学旅行先を中国や台湾に決定するとなれば、やはり問題でしょう。つまり、この段階まで進んだ事実があって初めて朝日新聞の批判は成り立ちます。ですが、記事はそこまで踏み込んでいませんし、その結果も検証していません。だから記事は、単なる公務員、教員に対するバッシングでしかありません。

 早い話、修学旅行先の決定権などほとんどないに等しい校長を集めて、中国や台湾の金を巻き上げるだけの修学旅行誘致ツアーを企画した日本の代理店が一番悪いと思いますけど、、、、。

 さらに、記事にしてほしいということで中国や台湾にあご足付きで招かれるというのは、マスコミ自体にも珍しいことではありません。私、中国や台湾の政府系機関の金で豪遊していたマスコミ人の例なんてくさるほど知ってます。こういう接待問題では、実際はマスコミ関係者の方がよほど悪質ですよ。



○ただ、学校や教員の脇が甘いのも確かだ。
 ですが、今回の件は別にして、学校や教員にも問題が全くないわけではありません。
 というより、業者の便宜提供(接待とはまた違います)、お金の扱いについて、学校や教員には脇の甘いところがあるのも事実です。

 例えば、教科書会社や教材会社からの接待、受験産業からの便宜提供などは、過去に問題になったことがあり、だいぶ学校でも厳格に対応するようになりました。

 でも、明らかに市販のものより品質が劣るのに高価な学校指定の体操服、単価設定がいいかげんな卒業アルバム、PTA会費などの徴収や保管の扱い、修学旅行の事前の「実踏」の問題など、叩けばほこりが出ることも少なくない、、、、、、、かもしれない。

 いたずらなバッシングに対して卑屈になることはない。しかし、おかしな慣行はきちんと見直す。それが学校や教員に求められる常識というものではないでしょうか。




○やっとサイドバーのリンクの貼り方を覚えました(汗。当ブログにリンクを貼っていただいている方はアドレスをお知らせください。こちらも表示させいていただきます。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
胆識、良識がない物書きが増えたと言うことなのでしょうか。数字・金が取れれば何でもあり。そんな時代なのでしょうか。マスコミに公共性はないのでしょう。
so
2007/01/17 23:14
教師バッシングですか。そうかもしれません。
とりあえず読者の中のマイノリティを叩いて(いじめて)いれば部数は伸びますし、それが『公』ならば「少し正義っぽい」からウケるのでしょうね。
過去にも他のマスメディアで「忘年会をやるのはけしからん」みたいな批判がありましたけれど、私費で食べに行くことさえ非難の対象になることに驚きました。(最近は私費とはいえ宴会さえ大っぴらには行えない状況になってきました)
私のブログにリンクを貼らせていただいています。相互リンクしていただけるのなら、よろしくお願いします。
ちなみにUrlは
http://blog.livedoor.jp/sevenstarslight/
です。
七星 来人
2007/01/18 01:08
 高校の教師をしております。私も記事を読んで同じような違和感を感じました。教員、公務員は文句を言わないのでサンドバックにはちょうど良いんでしょうね。寂しい限りです。
rodo_montade
2007/01/18 14:42
soさん、七星さん、rodo_montadeさん、コメントありがとうございます。バッシングは視聴率も取れるし、部数も伸びます。しょせん、マスコミの言うことなどその程度のものという見方もある、、、ということをきちんと自覚していないといけないと思います。そういう見方がすべていうのもまた危険ですが。要は情報としてマスコミの流すことを自覚的に取捨選択して受け止めることでしょうか。メディアリテラシーですね。
カラ
2007/01/19 00:20

コメントする help

ニックネーム
本 文
視察・接待旅行は駄目ですか? 斎藤剛史の教育ニュース観察日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる