斎藤剛史の教育ニュース観察日記

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zoom RSS 教育再生会議の競争原理導入報道の裏側

<<   作成日時 : 2007/04/13 00:56   >>

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 教育再生会議が学校教育に競争原理を導入し、生徒の集まる学校には予算を多く配分し、集まらない学校は統廃合するという報道は、各方面でいろいろな波紋を呼んでいるようです。賛成、反対さまざまですが、、、、ここでその報道は真実だったのかということを検証したい。実は、私たちはある意図に載せられているのではないか。

 ことの発端は朝日新聞の4月8日付け記事です。
◎教員給与、査定で20%増減 再生会議提言へ
「政府の教育再生会議は、ほぼ一律だった公立学校教員の給与を査定によって80〜120%の幅で決められるようにし、あらたに「上級教職」をつくるなど、成果を反映させる新制度を提言する方針を固めた。予算を学校の児童・生徒数に応じて配分し、企業や個人が学校に直接寄付できる制度も提言する。道徳教育の強化と並んで、学校現場への競争原理導入という安倍首相の教育改革の二本柱が鮮明になった」

○朝日新聞は会合前日にその内容を報道していた。
 これは大きな騒ぎわ招きました。なぜなら、この件を審議する教育再生会議第一分科会の会合は9日に予定されていたからです。つまり、会合前日に朝日がスクープしたのです。

 新聞記者にとってなにがいやかというと、日曜日に他社にスクープ記事を掲載されることです。平日ならば夕刊で追いかけることもできますが、日曜日には夕刊もないし、取材しようにも役所、政治家、企業とも休み。つまり、丸1日、1社のスクープ状態を許すことになるわけです。それをやった朝日新聞は偉い、、、、しかし、翌日に開かれる会合の内容をどうして事前に知っていたのでしょうか。

 それは、委員の一人から翌日の会合の資料がリークされたからです。これは憶測ではありません。伊吹文科相がそういっています。
 「議論のためのペーパーを作るということで、一部の人がそれを出されたということのようです。会議の前に聞いたので会議の模様はよくわかりませんが、色々な意見があるようです。ある社が事前にこのことを報道しましたが、その社へリークをした人が、自分がリークしたと告白をしたりしたとか、色々なことがあるようです」(10日閣議後大臣会見

 つまり、審議のたたき台となる資料をある委員が朝日新聞に流して会合前日に報道させたのです。あるいは、会議終了まで報道しないという約束を朝日の記者が破ったか。


 ○実際の会合では競争原理導入はあまり審議されなかった。
 4月9日の教育再生会議第一分科会の議事概要をみると、冒頭で朝日の記事が問題になっており、これは決定事項ではないと念押しされています。

 そして、審議概要の限りでは、公立学校全部に学区自由化などによる競争原理を導入するというこは話し合われていません。
○記事概要(この議事概要は、正式な議事要旨ができると削除されるようなので、みるなら早い方がいいです)
○問題の会議資料(当然ですが内容は確かに報道どおりです)
○教育財政関係資料(これは便利です)

 にもかかわらず、各社とも競争原理導入、教員給与に80〜120%の差などと報道したのは、実際に会議のペーパーにそう書かれていたこと、そして朝日のスクープで各社ともその内容を流さなければならなかったからです。

 安倍首相がかかげる教育改革の目玉である教育バウチャーに関することですから、会合後の記者会見で、あれは決定事項ではありませんといわれて、その通りに記事を書いてもおそらくデスクは納得しないでしょう。だから、各社ともペーパーがあるのだから一応事実であるということで、競争原理導入を報道したのではないのでしょうか。

ようするに、リークした委員と朝日にしてやられたのです。


○なぜ資料はリークされたのか。
 さて、これからは全く根拠のない私の想像、あるいは邪推です。あまり信用しないでください。

 なぜ、公立学校への競争原理導入がリークされたのか。安倍首相がかかげる教育バウチャー制という目玉商品に関係することですから、はでに宣伝したかったと考えるのが普通です。たぶん、一番妥当でしょう。しかし、そう単純なことでしょうか。

 リーク先が読売や日経だったらわからないでもない。しかし、朝日ですよ。そう考えながら朝日の記事を読むと、競争原理導入で学校教育にも格差社会が持ち込まれるということを行間で訴えているように読める。つまり、安倍政権の本質は、愛国心や道徳の強制、そして競争原理導入による社会格差の拡大であるという批判ですね。

 で、私の邪推は、これをリークしたくだんの委員は、実は公立学校への全面的な競争原理導入、ひいては教育バウチャー制自体を潰したかったのではないか。

 首相の意に沿った競争原理導入の資料を事前にマスコミにスクープさせることで、関係者の批判を招き、結果的に「これは決定事項ではいない」という流れに持ち込んでいく高等戦術を使ったのではないか、、、、、、、、と邪推、妄想しております。

 まあ、単に競争原理導入を派手に宣伝したくて、得意になってマスコミに話したついでに、資料も渡してしまったということも十分に考えられますが。

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悪魔の手段 教育編

58 敵国の弱体化のため、特に教育においては「改革」という名の改悪をいつも継続させる。そして我々は教育の中から市民権や政治の語彙を削除する。

59 我々はかつて義務教育の中に社会の安定秩序を廃退化させる利己心や刹那主義による諸原理を埋め込んできたが、我々の世界統治後は騒乱を起こす全事項を駆逐して、我々にとっての安定平和社会を構築する。

60 我々にとって不利益な歴史を消去し、敵国家や政府を糾弾しうる便利な歴史を創作する。世界統治後は、従順な奴隷化の歴史教育を徹底させる。

61 敵国民の脳の働きを低下させ、物を考えさせないで洗脳奴隷化するための視覚・聴覚教育を実行する。
BB
2007/04/15 16:28

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