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今回は当ブログでは珍しく大学入試関連の話題。 ○推薦・AO入試に学力検査導入案 中教審部会が提言へ(朝日新聞1月23日) ○大学入試:AO枠に学力テスト−−中教審提言(毎日新聞) 大学全入時代を迎えて、大学生の学力保証のために推薦入試、AO入試にも学力検査を実施するなどを盛り込んだ報告を中教審学士課程教育小委員会のワーキンググループがまとめたというニュースです。ネットにはまだ公開されていないので、つてを頼って手に入れました。なんだ、推薦やAOでも学力テストをするのね、、、、、という話ではすまないようです。 ○高等教育の質の保証は、高校教育から まず、この報告をまとめたワーキンググループの名前が「高等学校と大学との接続に関するワーキンググループ」なのです。 しかも報告書の中のキャッチフレーズがすごい。私だったら記事の見出しにこれを使いますね。それは『「選抜」から『相互選択』へ」というタイトルです。私立大学の少なくない部分が、学生を入試でえらぶどころか、入試を受けてもらうために必死になっています。いやま、多くの大学は学生から選ばれる立場にあります。要するに報告は、大学入試という「入口」が、もはや学生の質を保証するものとはなり得ないという現状を踏まえて、書かれているのです。 報告はこう指摘しています。 「高校教育の質の保証・大学の入口管理を(大学)入試機能に依存し続けると、高校教育・大学教育の双方に大きな影響を及ぼす懸念がある」 そして、報告は大学教育の質を保証するためには、高校教育の質を上げることだという認識を示しています。 ○大学入試は昨春ターニングポイントを超えた このような議論が中教審で起きるのは、大学入試が昨年春に大きな曲がり角を迎えたからです。詳しい数字は省略しますが、昨年春に現役生の大学・短大進学率が史上初めて50%を超えました。ある学説にしたがえば、日本の高等教育はマス化からグローバル化(普遍化)の時代に突入したことになります。 さらに日本私学振興・共済事業団の調査によると、昨年春の私立大学入学者のうち推薦とAOで入学した者の比率が、50%を超えました。つまり、私立大学新入生全体のうち半数以上が学力検査なしで大学に入学したのです。 ○高大接続テストは「推薦・AO版統一学力試験」のことだった で、報告はとりあえず現行では学力検査をしてはならないとされている推薦とAO入試に学力検査を導入することもできるようにしようと提言しています。 しかし、マスコミ各紙が書いている「高大接続テスト(仮称)」の意味がよく分かりません。私は、新聞報道を読んでいてこれは何だろうと思っていました。 で、報告を読むと、、、、、、、、、『「学力担保」措置として、高校・大学が協力してAO入試や高校の指導改善に活用できる新しい学力検査」と説明されています。 要するに、一般入試用である大学入試センター試験とは別に、推薦入試・AO入試を受ける受験生用の統一学力テストをつくるということでしょう。 おそらく、各大学は「高大接続テスト」何点以上などの志願ラインを設定する。高校は、こんな成績では推薦・AO入試に出願できないぞと生徒を指導する、、、、、そんな感じでしょう。 もちろん、これが実現するかどうかは分かりません。しかし、全国高等学校長協会ははやばやと賛成を表明しました。 推薦・AO入試で大学に入るから勉強しなくてもよい、、、、とはならない時代がくるかもしれません。しかし、現在の大学、高校にとって、これは諸刃の剣でもありましょう。 いずれにしても、大学教育の質の確保という中教審の論議は、実は大学や大学入試だけの話ではなく、高校教育をも巻き込んだものなのです。今度の大学改革は、高校改革につながっていくでしょう。 |
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