「総合」はなくならないけれど

 世の中は学力向上一辺倒になってきました。学力低下論争はそれなりに意味があったけど、こうも学力向上と叫ばれると、なんか総選挙で勝ちすぎた自民党を見ているような気分になります。
教科発展型の「総合」提案も
「中教審の教育課程部会(部会長=木村孟・〓大学評価・学位授与機構長)は9日、現行学習指導要領の成果と課題について、事務局から提出されたこれまでの部会での主要な意見を基に総括的な審議を行った。 委員からは、「算数で面積の学習をした後、校庭の面積を時間をかけて測る体験活動を行うなど、教科発展型の『総合的な学習』の発想もあることを指導要領で明確にしてはどうか」など、教科と連携を一層深めた「総合的な学習」の充実策について提案があった」(日本教育新聞9月12日)

「小学校教師のキモチ。」ブログで、学力向上のために邪魔者扱いされ始めている総合的な学習の時間に対する思いが語られていました。次の学習指導要領改訂では、総合の時間数削減は避けられない見通しで、学校現場でも気の早い人は総合はもう力を入れなくてもよいという雰囲気になっています。

でも、学習指導要領改訂を審議している中央教育審議会教育課程部会の考え方は、じつは総合の軽視ではなく、重視なのです。部会長の木村孟氏は、現行の総合学習の創設に関わった中心的人物で、ほかにも同様のメンバーが中教審委員になっています。木村氏は、「総合は絶対になくさない」と言っていました。

文部科学省は来年度概算要求の中で、総合学習を効果的に行うためには、どんなことが必要なのかを研究するための事業費を計上しています。「趣旨は正しかった、だが、必ずしも効果が上がっていない」というのが、総合学習に対する現在の中教審の認識のようです。例えば、現在、小学校で週3時間となっているものを「1~3時間」に弾力化する形で、実質的な授業時間数削減は避けられないでしょうが、内容的には総合学習重視の姿勢は次期学習指導要領でも変わらないと思われます。

ただ、問題はやはり学校現場の雰囲気です。現場の実践を見ていると、やる気のある先生と仕方なくやっている先生が半々のような気がします。「はやくこんなお荷物は捨てたい」というムードが学校段階が上がるにつれて強くなっています。総合学習の授業時間数の弾力化が、結果的に総合学習の軽視につなかっていくのかどうかは、最終的には総合学習を教員がどう受け止めているのかにかかっているのではないでしょうか。

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この記事へのコメント

2005年09月14日 12:18
毎度横からすみません。今度の指導要領改訂では「到達目標」を示すことが打ち出されています。もちろん総合学習も例外ではないはずです(重視するというなら、そうあるべきです)。とすると、たとえ学校現場に時数削減の裁量が与えられたとしても、少ない時数で目標に達するだけの効果的な指導が求められるわけで、現場の責任は逆にますます重くなることになるでしょう。…もちろん行政側にとっても、ねらいの達成度を評価するための方法を開発するなど、大きな責任が課せられることは言うまでもありません。
カラ
2005年09月14日 19:23
ううん、どうだろう。総合で到達目標を設定するというのは無理じゃないでしょうか。そもそも指導項目が明示されないわけだから。
それにしても、次期学習指導要領では各教科の到達目標がどの程度具体的に示されるのかは興味あるところです。

この記事へのトラックバック

  • 2005-09-14 06:16:17

    Excerpt: 今年は阪神が優勝するのでしょうか。野球には興味がないのですが阪神が優勝するのにあまり盛り上がらないですね。もっと盛り上がってもいいのに。それ以上に色んな話題が多い時期だからでしょうか・・・------.. Weblog: 「きょういく」って・・・なんだろう racked: 2005-09-14 06:16