日々雑感・教員免許更新制をめぐる認識

 まだハードな締め切りに追われています。ということで、今回はほぼ雑談というか引用です。

 教育再生会議は、不適格教員排除のために教員免許の更新制などを出しましたが、これはどうみても無駄以外の何ものでもありません。

 第一次報告は、免許更新のための更新講習を不適格教員排除のためにきちんと機能するよう教員としての実績評価などを組み込むよう求めています。しかし、これはおかしい。更新制は、免許制度の問題です。更新制の対象には、当然、ペーパー教員も含まれますが、教員としての実績のない民間人の免許保有者に実績評価など適用できないでしょう。

 もし、教育再生会議の言うとおりにすると、教員免許の更新は、一般人は講習を受けるだけだが、現職教員は実績評価も加味されるという訳の分からない仕組みになってしまいます。これは、もう教員免許制度としての議論のていをなしていません。

 教員不信をあおる不適格教員排除のための更新制という目的だけが先にあり、それに強引に議論を合わせたもので、教員免許制度そのものを否定するような議論です。

 そんなことを考えていたら、「世界」2月号に佐久間亜紀上越大学助教授が書いた教員免許更新制の記事の中に、現在の教育改革や教員不信に対する文章がありました。現在の状況を的確にとらえたものだと関心しました。以下、その部分を紹介します。


 「私には『免許更新制は、なんとなくダメ教員を排除してくれそうだから』という印象論に基づく社会的雰囲気と、『世論の評価を得るために、とにかくわかりやすいことをしたい』という政治の思惑の、相互作用の帰結としか思えない」



 「教育ポピュリズムの中では、教員たちが必死で努力したとしても、教員への信頼が回復し批判が止むことはないだろう。そもそも教育を『問題』だとする『まなざし』そのものが教育改革を必要とし、教育改革がまたそのまなざしを補強するからである。これらの教育改革が生み出しているのは、政治やメディアに対する恩恵(たとえば、改革姿勢を示すことによる支持率獲得、教員バッシングによる発行部数増加)なのであって、教員や子どもに対する恩恵ではない」

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この記事へのコメント

so
2007年01月26日 23:04
的確なコメントありがとうございました。

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