斎藤剛史の教育ニュース観察日記

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zoom RSS 教育再生会議第一次報告の雑感

<<   作成日時 : 2007/01/24 21:29   >>

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 ただいま、締め切りに追われています。正直、ブログ更新しているなど担当に知られたら、怒られるでしょう。ということで、取り急ぎ、教育再生会議第一次報告の感想を。

 報告は早々にサイトにアップされていますので、こちらをご覧ください。

○教育再生会議第一次報告

 正直に申しますと、これまでの中央教育審議会答申と東京都の教員改革政策をコピペしただけという印象を受けます。

 確かに、教員免許更新制は問題教員排除を前面に打ち出していますが、騒がれたほどの内容はないと言ってよい。こんな結論を出すためにあれほど騒いだのかと驚くほどです。

 ただ、全体を通したトーンは、学校不信、教育不信を根本にしたものです。

 中教審答申、東京都の教員施策をコピペした上に、学校や教員に対する悪意で色塗りしたものと言えるでしょうか。

 文科省は文科省で、市町村への教員人事権付与など都道府県の反対で暗礁に乗り上げている課題を入れたりして、しっかりと実を取っている。まさに、狐と狸の化かし合いみたいなものです。


○これが最大のポイントだ
 で、安倍首相や文科省の思惑はとりあえず置いて、第一次報告の最大のポイントは、免許更新制でも授業時間の10%増でもありません。

 それは、
教育水準保証機関(仮称)による学校の外部評価、外部監査を行うということを明記したことです。

 このモデルは間違いなく、イギリスの「教育水準局」でしょうね。イギリスの公立学校は、教育省とは別組織の教育水準局による学校監査を義務付けられています。
 教育水準局の監察官は2週間程度にもわたる監査を学校に行い、その評価結果を国民に各学校ごとに公表しています。ここで評価結果が悪く、改善の見込みもないと判断されると廃校命令が出されます。

 第一次報告は「教育水準保証機関」の形態や誰が設置するのかまでは触れていませんが、大学と違い民間団体に任せることにならないでしょう。モデルがイギリスの「教育水準局」であるとするならば、各学校の外部評価を実質的に「国がやる」ということです。仮に国ではなく都道府県ごとに「教育水準保証機関」を設置したとしても、その統括を都道府県などに任せるはずはない。国、もしくは国が設置した組織が各団体を統括することになると思います。


 つまり、その賛否はとりあえずおいておくとして、外部評価という名目ですべての公立学校は、都道府県や市町村を飛び越えて、国の直接的、あるいは間接的な関与を受けることになるわけです。


○ついに学校五日制見直しが出た。
 その次の注目点は、検討課題として挙げられただけですが、学校五日制の見直しが出されたことです。

 おそらく、政府系の会議で正式に言葉にされたのは、これが初めてではないでしょうか。

 私自身は、学校五日制の見直しには反対ですが、もし学校五日制見直しをすることができるとしたら、この教育再生会議しかないでしょう。

 第一次報告の中で、これも将来の学校教育を左右する大きなポイントの一つです。

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
なるほど、今回の方針の本丸は外部監査の導入ですか。戦後共産党社会党が牛耳ってきた教育界を自民党が持とうと言うことですか。でも、こんな回りくどいやりかたをされると不信感だけが残ります。
そもそも、イギリスと日本では国民性があまりに違いすぎるのになぜまねしたがるのでしょうね。この流れは総合的な学習からでしょうか。
so
2007/01/25 22:01
soさん、いつもコメントありがとうございます。サッチャー政権以降の改革は、学校教育への規制緩和と市場原理、同時に国の監督権強化という形で行われましたが、教員組合対策という意味もあったようです。
文科省は、地方分権の中で国の義務教育への関与を確保するためにイギリスをモデルとし、安倍首相は組合対策的側面、首相周辺は市場原理の導入に重点を置いているように見えます。

カラ
2007/01/26 01:37
カラさんの文章はとてもわかりやすいです。更に確かな情報に基づいているのでなるほどと感心させられます。もっと、からさんの文章を多くの人に見てもらいたいと思っています。そうすれば、教育改革もいい方向にいくのではと思います。
so
2007/01/26 23:07
組合対策なら非組合員に任せてほしいものです。今の組合(4種類?)は解散するべき時期に来ていると思っています。そして、新しい組合を作るべきだとも。NHK当たりで戦後の組合の歴史番組を作ればあっという間に組合は消滅してしまうのではないかと思っています。特に、北朝鮮との関わりの部分を詳細に取り上げればと思っています。
so
2007/01/26 23:12
soさん、コメントありがとうございます。教育を語るにはしては、このブログには受験、子育て、指導技術もありません。世の中が求めている教育ネタではないので、あまり読者は増えないと思います。
私は真ん中でありたいと思っているのです。社会の変化で、私の立ち位置が、時に左、時に右に見えても、実はそれが真ん中だという位置にいたいと思っています。
カラ
2007/01/27 23:14

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