斎藤剛史の教育ニュース観察日記

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<<   作成日時 : 2007/02/17 15:48   >>

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 今回は、ちょっと気になるニュースをいくつか。

◎もしかしたら安倍首相は教育で薮蛇?
○教委見直し国関与案、はや暗雲 中教審から異論噴出(朝日新聞)

○教委への国の権限強化・自民特命委で一致(日本経済新聞)

 安倍首相が春の地方統一選、夏の参院選に向けて、教育改革を最も大きな選挙材料に使おうとているのは、ほぼ衆目の一致するところ。そして、いじめ自殺、高校の未履修問題が全国化したのを受け、強引に教委制度見直しを教育再生会議の報告の中に入れたのも、選挙向けであることは明白です。

 しかし、どうもそのおかげで首相の指導力への疑念が広がるという思いがけない結果になっているようです。教員免許更新制や奉仕や愛国心だけなら、教職員組合を敵にしておけばよいだけだったのですが、教委制度は省庁、都道府県、市町村、そして与党の文教族を批判勢力として巻き込んでしまったのかも。

 与党は何とか納まりそうですが、朝日の記事によるとまだまだ不満の火種は完全に消えてないようです。下手をすると、教委制度に手を出したおかげで、安倍首相の求心力の低下が加速するかもしれません。

○「教育再生会議をはじめとする総理大臣の私的諮問機関などがありますが、それらが何か言ったから行政を行うということではありません」(伊吹文科相記者会見)
 上の伊吹文科相の発言は、教育再生会議が何かいったから文科省が動くのではなく、安倍首相が言ったから文科省が動くのだと、教育再生会議をけん制していますが、見ようによっては老獪な伊吹文科相による安倍首相への値踏みとも取れます。

で、このようなことを意識したのが下の記事の安倍首相の発言でしょう。
○首相、教育委員会改革「最後は私が判断」(日本経済新聞)

 3月末の国会への法案提出期限までに、教委改革をどうまとめられるか。安倍首相にとっては、大きな山場の一つでしょう。




◎つまるところ、なぜ全国学力テストなのか共通認識がないことが問題
◎全国学力テスト 私立の参加は6割(産経新聞)
○全国学力調査、公立は犬山市を除き参加 私立は約6割(朝日新聞)
○全国学力調査、東京私立の参加率2割止まり(朝日新聞)

 全国学力テストが学力向上のために学校や子どもの問題点を把握するものならば、参加は学校や自治体の自由でいいわけです。全国に先駆けて市町村独自の少人数学級編制に取り組むなど独自の教育改革を展開している犬山市に対して学力低下を放置してると批判できる人はいないでしょう。ましてや、東京都の私立中高一貫校の生徒の学力が区立中学校の生徒よりも劣るなんて思う人もいないでしょう。

 しかし、全国学力テストが、公私立すべての学校で実施することにより、国が義務教育の質の保証をする、言い換えれば国が各学校に関与するというための手段であるならば、公然と不参加を表明する学校や自治体があっては困るわけです。

 ○全国学力テスト:不参加撤回を 犬山市議が市と市教委に申し入れ(毎日新聞)

 犬山市では独自の教育改革路線をとっていた市長が交替して、どうやら風向きが変わりつつあるようですが、全国学力テストの不参加自治体、不参加私立については、これからもいろいろな議論があるでしょう。しかし、そこで不参加がよいか悪いかではなく、なぜ全国学力テストが必要なのかという原点を議論する必要があると思います。

 どうも現在、安倍首相、自民党文教族、文科省、一般社会、保護者、自治体、学校とそれぞれの全国学力テストの実施理由に対する共通認識が出来ていないような気がしてなりません。やれば、子どもの学力が上がるかもしれない程度の認識で済まされたら、学校や子どもはいい迷惑でしょう。




◎シュタイー教育には批判意見もあるのをはっきり言うことも必要
○千葉でシュタイナー教育…紹介者・子安さん開校へ(読売新聞)

 これを言うはたぶん、ごうごうとした批判が来るのであまり触れたくないのですが、やはりはっきりと言うべきでしょう。

 日本では、シュタイナー教育は情操教育にポイントをおいた幼児からの一貫教育という程度に理解されていますが、シュタイー学校はそれだけではありません。日本でシュタイナー教育のいいとこばかりが宣伝され曖昧な理解が定着したのは、私は紹介者である子安氏の責任が大きいと思っています。

 創始者のシュタイナーは、選ばれた人間が「アカシックレコード」(宇宙の森羅万象の記録)を見ることができるととなえ、自らアカシックレコードの一部を読んで記録したとする世界の年代記を著しています。このため、シュタイナーを「オカルト」と批判する声も一部に根強くあります。

 また、シュタイナー学校の教員は、すべてシュタイナー教育のための独自の教員養成課程を受けていなければならないとされています。

 ここで、シュタイナー教育を批判するつもりはありませんが、シュタイナー教育を「洗脳」と批判し、そこから脱出するために大変な苦労をした保護者や子どもがいることも事実です。

 重ねてシュタイナー教育が悪いと言っているわけではありません。しかし、情操教育に力を入れたなんだか子どもにとってよい教育というような程度の認識ならば、もっと調べてからにしたらというのが私の忠告です。それにしても、もともとの原因は子安氏なのですけどね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
付け焼刃な政策に関してはあえて言うことも無く。

最後の”情操教育”に関してちょっと。
情操教育とは例えば・・・子犬を見て
可愛い、癒される と思うか
美味そう、食べ頃は2年後か と思うか・・・。
そんな物の感じ方を条件付けていく様な部分の教育。

語呂の良い”情操教育”という言葉で選ぶだけでなくきちんと内容を把握して選択しないととんでもない事になります。
Rudo
2007/02/18 23:13
初めてコメントさせていただきます。
たまたまこのページに行き着いただけ
ですが、シュタイナー教育について。
果たして子安氏に責任があるのかという
点で気になりました。

子安氏は自らの著書の中でもシュタイナー
教育のデメリットにも触れています。
どんなことにもデメリットが存在する事は
当たり前です。日本でシュタイナー教育の
本質が着目されない、されていないのは
読解力に乏しく、うわべだけでシュタイナー
教育を理解したつもりでいる方々だと
思います。それを子安氏の責任だというのは
いかがなものかと。
NRM
2007/05/13 18:34

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